からだの異常

困った!というときに / 1.緊急時対応

「なんだか変だな」「いつもと違うな」と感じた時は、慌てずテキストを確認し、適切に行動しましょう

  
  

このページのテキストを
音声で聞くことができます。

     

状況に応じて次のように対応してください

腹痛

考えられる原因:腹膜炎の疑い/下痢・便秘/風邪

  • 排液を見てにごりがないか確認してください
  • 排液がにごっていたら、かかりつけの医療機関に連絡します
  • 必ずにごった排液を持って受診してください。受診時には、記録ノート・指示された物品も持参します
  • 排液がにごっていない場合も、腹膜炎を疑い、かかりつけの医療機関に連絡してください

排液がにごっている

考えられる原因:腹膜炎

  • かかりつけの医療機関に連絡し、医療スタッフの指示に従ってください
  • 受診をする場合は、にごった排液と記録ノートを持参してください
  • 内服薬や食事が原因のこともあるので、内服薬、食事の内容も合わせて伝えてください
 
   

排液が赤い(血性排液)・フィブリン

考えられる原因:女性の場合、月経・排卵時期の影響 その他、運動などでカテーテルが動いて腹膜を傷つけた時など

  • かかりつけの医療機関に連絡し指示を得てください。多くの場合、少しずつ色が薄くなり改善するので、安静にして様子を見ます
  • 次回の排液の色調に注意してください
  • フィブリンが多い場合は医療スタッフに相談して観察します

出口部、トンネル部の異常
(赤い、腫れ、痛み、熱感、ジュクジュクしている、膿が出る)

考えられる原因:出口部感染/トンネル部感染

  • 観察ポイントに従い、どこが異常か確認します
  • かかりつけの医療機関に連絡し、医療スタッフの指示に従ってください(入浴・シャワーについても指示に従ってください)
  • あらかじめ、異常時のケアを指導されている場合はケア方法を変更してください
  • 可能であれば、出口部・トンネル部の写真を撮っておくと良いでしょう

注排液ができない/時間がかかる

考えられる原因:クランプが閉じている/カテーテル、接続チューブ(お腹のチューブ)の屈曲や閉塞/カテーテル位置異常/便秘

  • カテーテル・接続チューブ(お腹のチューブ)の折れ曲がりや、クランプ(止め具)の開け忘れなどがないか点検します
  • カテーテル・接続チューブ(お腹のチューブ)をしごく。体の向きを変えたり、歩いたり、軽く飛び跳ねてみてください
  • 改善しない場合はかかりつけの医療機関に連絡してください

体重・血圧の大きな変化

考えられる原因:体液過剰(症状:むくみ・高血圧・体重増加)

  • 脱水(症状:低血圧・体重減少・皮膚の乾燥・倦怠感)
  • かかりつけの医療機関に連絡し指示を得てください。食事や飲水の調整、必要に応じ透析液の種類や濃度の変更をすることがあります

指導されたテキストに従ってすみやかにかかりつけの医療機関に連絡してください。

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